喫煙による呼吸器への影響

タバコが肺に与える影響を知りましょう

何歳になっても健康な肺を維持して過ごしたいですが、20代を境に肺機能は低下していきます。その過程を早めてしまう原因のひとつが、喫煙とされています。タバコによる肺や気管支の炎症は時間をかけて確実に進行します。病状の程度にもよりますが、医師の指導による治療が必要になる場合も少なくはありません。

喫煙による深刻な肺へのダメージ

タバコの煙が肺を破壊し、呼吸不全の原因に

COPDの症状の経過

呼吸するとき、私たちは気管支を通して酸素を肺胞に取り入れます。タバコを吸い続けると気管支や肺胞に炎症が起こり、最終的には肺胞が破壊され、肺が空洞化させる危険性があげられます。また、呼吸機能は著しく低下し、呼吸不全の原因にもなり得るとされています。

このような症状を引き起こす肺の生活習慣病として、最近問題となっているのが「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」です。COPD患者の多くが喫煙者であり、別名「タバコ病」とも呼ばれます。

自覚症状がなくても、ひょっとしたらあなたもCOPD予備軍!?

日本ではすでに、推定500万人以上がCOPD患者

喫煙とCOPDの進行

COPDは、タバコの煙などの有害物質を吸い続けることで、気管支や肺胞の炎症が生じ、肺の働きが低下する病気です。自覚症状がないまま進行する場合が多く、病状が進むと酸素ボンベなしでは生活ができなくなります。

日本では500万人以上がCOPDと推定されますが、診断を受けている患者は20万人ほど。将来、高齢者を中心に自覚者が増えると懸念され、COPDは大きな社会問題として取り扱われています。

医師らによる「日本COPD対策推進会議」や「COPD啓発プロジェクト」ではCOPD認知が進められ、国策「健康日本21」では2022年のCOPD認知度目標が80%に設定されました。

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