清肺湯について
清肺湯は肺をきれいにしながら、
しつこい咳や痰、気道の炎症をやわらげる漢方薬
清肺湯は16種類の生薬を組み合わせた漢方薬です。喫煙などによりダメージを受けた肺や気道の血流に働き、気道組織の潤滑・再生を促すと言われています。古くから、慢性的な呼吸器疾患や粘り気の強い痰が切りにくい場合に用いられてきました。「肺の熱を冷まし、清涼とする」。そんな意味が名称の由来として伝えられ、明時代の古典書「万病回春」でも紹介されています。
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構成生薬
16種類の生薬でつくる清肺湯
清肺湯は、咳を鎮め痰を出しやすくするとされているものや、血行や水分循環を促すとされている生薬などで構成された漢方薬です。
麦門冬
(バクモンドウ)
ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部またはヤブラン属植物の根の膨大部の芯を取り除き、乾燥させた生薬。
天門冬
(テンモンドウ)
ユリ科のクサスギカズラまたはその変種の地下貯蔵根を蒸し、外皮を取り除いて乾燥させた生薬。
杏仁
(キョウニン)
ホンアンズ、アンズ、または近縁植物であるバラ科の植物の成熟した種子を乾燥させた生薬。
桔梗
(キキョウ)
キキョウの根、または根からコルク層を取り除いたものを乾燥させた生薬。
貝母
(バイモ)
ユリ科アミガサユリの鱗根を乾燥させた生薬。
桑白皮
(ソウハクヒ)
クワ科カラグワまたはその他の同族植物の根皮を冬季に採取し、乾燥させてた生薬。
陳皮
(チンピ)
ミカン科ウンシュウミカンの果皮を乾燥した生薬。
黄芩
(オウゴン)
シソ科コガネバナの根の周皮を除き、乾燥させた生薬。
山梔子
(サンシシ)
アカネ科クチナシまたはその近縁植物の成熟した果実を乾燥させた生薬。
当帰
(トウキ)
セリ科トウキ属植物の根を乾燥させた生薬。
茯苓
(ブクリョウ)
サルノコシカケ科のマツホド菌の菌核を乾燥させ、外皮を除いた生薬
五味子
(ゴミシ)
マツブサ科チョウセンゴミンの成熟した果実を乾燥させた生薬。
竹ジョ
(チクジョ)
イネ科ハチク、マダケの他、ホウライチク属、マチク属などの竹幹の皮下を削って帯綿状にし、乾燥させた生薬。
大棗
(タイソウ)
クロウメモドキ科ナツメの果実を乾燥させた生薬。
生姜
(ショウキョウ)
ショウガ科ショウガの根茎の生薬。(生のショウガを用いたものは「生姜」と呼びます)
甘草
(カンゾウ)
マメ科カンゾウ属植物の根・根茎を乾燥させた生薬。
呼吸器(肺)のお話
清肺湯について
清肺湯の研究成果
研究者プロフィール