気管支の構造・機能

SOSをキャッチするために、呼吸器の仕組みを知りましょう

汚れた空気やタバコの煙を日常的に吸っていると、呼吸器の病気になることがあります。咳や痰が長く続くようなら、ひょっとしたらそれは呼吸器のSOSかもしれません。呼吸器の仕組みを知ることは、そのようなシグナルのキャッチや体調管理にも役立ちます。まずは、呼吸器の空気の通り道にあたる、気管支についてご説明します。

気管支の構造

気管支の構造

左右に分かれた気管支の枝先が肺胞

気管は喉頭から肺まで続く細長い空気の通り道です。その長さは個人差はあるもののおよそ10〜11cm。気管が左右の肺に枝分かれしてからは、気管支と呼ばれます。
そこから肺の中では、さらに分岐が進み、その先端に肺胞があります。

汚れを押し出し、気管支をきれいに保つ線毛

線毛が異物を除去する仕組み

体内へ侵入する異物を除去する線毛

呼吸によって体内には極小の異物や細菌が入ります。
それら異物を追い払い、気管支をきれいに保つ働きをしているのが、粘液上皮細胞の線毛です。

気管支に入ってきた異物を、粘膜の粘液産生細胞から分泌される粘液がキャッチ。すると線毛が働き、粘液と異物を喉の方へ押し出します。

体にとって悪いものを線毛が外に出してくれるのです。タバコを吸った後に痰が出やすくなるのも、有害な物質を吐き出そうとする線毛の働きです。けれども、タバコを吸い続ければ、この線毛運動も低下してしまいます。

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